イケてる話
第1話 2000年9月小淵沢の感動話
第30回全日本総合馬術大会出場の為競技4日前に小淵沢に行きましたところ、名古屋は35℃、小淵沢は22℃で私は温度差でぶるぶる震えていました。8月初旬の小淵沢ダービーで知り合った男性(私と同年代、40代半ば)が「高田さん私のジャンパーかします」といって車からジャンパーを持ってきてかしてくれました。その方とは少し話をした程度なのに本当に親切で優しい、できた人でした。2日後には日本全体が高温で小淵沢も暑くなり、ジャンパーを返し同年代4人で雑談をした折、以前2〜3回競技に出ていて見かけた事はありましたが話をした事はない関西の乗馬クラブの会員さんを見かけました。その女性は、自分の馬をすごくかわいがり馬のケアをこまめにしていて、総合馬術に対する情熱もすごい女性で、知的で美人でバイタリティーのある人で何だか印象に残っていました。一般総合に出場していたその女性はかなり頑張ったようで、リバースオーダーの為余力の後半に出番が回ってきていました。走行中馬と自分に声援を送るパフォーマンスでますます印象に残りました。日本の馬術競技は大観衆の前で表彰されませんし、競技会と大観衆が一体となり競技会や表彰式がすごい盛り上がりの中で行われる事はまず無いので、35年競技出場しておりますが人の表彰で感動した事がありませんでした。やはり全日本総合も車庫倉庫内で役員、選手、関係者全員で60人位の表彰式でしたが、一般総合の表彰で最上部に立った彼女の素晴らしい笑顔と私はやったんだという満足感がふつふつと体の中から沸いてくる姿は美しく輝いていました。彼女も私と同じ年代で選手としては盛りが過ぎていますし、なおかつ彼女はアマチュアで、多くのプロライダーに勝った笑顔は私を感動させました。私は人を感動させる表彰式の姿は無理ですが、自分の息子がビッグイベントで勝って素晴らしい笑顔を見て感動できる日を夢見て、明日も馬に乗ったり指導したり、頑張るぞという勇気をもらいました。
第2話 おそるべしドイツ馬術
私は2000年1月ウェストファーレン協会の「オークションライダー」「種馬テストライダー」「協会認定委員」等、かたがきのある女性講師から馬場馬の基礎調教、基本運動などの講習会を1週間受けました。35年競技をやってきた私が乗って顎を譲らない、ハミ受けをちゃんと受けない乗馬の為、「乗り変わりましょうか?」と尋ねられ、「お願いします」と乗り変わりますと、競技ライダーではない先生なので、あまり見た目はすごくないのですが、20秒後には馬が顎を譲りだし、60秒後にはハミを受けだすというマジックショーを見せられ愕然としましたが、それよりすごいのは、仕事に対する姿勢やスタミナです。オークションライダーはオークション前は1日30頭以上の馬に乗るそうです。私はドイツの馬の先生は頭が硬く、威張って、怖いというイメージを持っていましたが、本人はとても気のよい、優しく、気配りができて、仕事に対する情熱や、できるだけよい指導を多くやりたがり、馬の知識、馬のメカニズム、馬の心、人の知識、人のメカニズム、人の心、全世界への馬術の普及振興すべてに完璧でした。契約事項を完璧にするプロ中のプロです。天才が天才を育て、又天才が天才を作りだし、永年に渡るドイツ馬術の結晶のような人で、馬術のサイボーグマシーンです。35年馬術を学んだ時間よりこの1週間の講習の方が、有意義でした。彼女に「すべての面であなたには勝てない」といいますと、「いいえ私はオークションライダーで、1日に30頭以上の新しい馬に乗って数多くの経験をつんでいるのでできるだけで、あなたこそよい馬の先生だから頑張って」と素晴らしい笑顔で言ってくれました。次の講習場所へ1週間後受講証を持っていきましたが、受講馬がバリバリの練習馬でテケテケの馬ですが、先生が乗り変わってまたがった瞬間馬がなぜか準備していました。動き出して5秒後まるでドレッサージュホースのような動きをしていました。やはり先生は怪物でした。おそるベしドイツ馬術!!
第3話 2000年9月ベルギーの大人物(だいじんぶつ)
C.D.IBrainel’ Alleud(Belginm)に幸いにも息子は、出場できる事になり、サポーターとして、私も旅に同行しました。その旅でお会いした大人物の話です。ベルギー在住の日本人女性で、ご主人はアメリカ人のレイコニュートンさんの招待で、日本チームはレンタルホースを用意して頂いて、他のアメリカ・ドイツ・オランダ・ベルギー・フランス・イギリス・ルクセンブルグは自馬で、ヤングライダ−・ジュニアライダー・ポニーライダーのインターナショナルトップチーム戦でジャッジチームもOジャッジ・Iジャッジ・等世界のトップジャッジの競技会です。ドレッサージュですので大きい大会ではないのですが、日本の競技会とは、あまりにも違い過ぎ、腰が抜けそうでした。素晴らしいステキな大会ですが大変な事が起きてしまいました。アムステルダムからベルギーに入る時に原油の値上げに反対し、フランスのトランスポート組合がストライキをしておりましたが、我々日本チームは、レンタルホースの為、他国より早くベルギー入りしていました。競技会2日前にはベルギーのトランスポート組合のトラック完全シャットアウトストライキに入る事になり、馬運車はベルギー国内に入れなく各国チームはUターンして、キャンセルの電話が相次ぎました。レイコニュートンは、私に「困っちゃった事になったわね!!ストライキでコンテストが出来なくなっちゃったわ!!本当に困っちゃったわ!!」とニコニコ笑顔で説明してくれました?莫大な自己負担で日本チームを招待し、ヨーロッパ、アメリカ、トップジュニアを招待しているのにストライキでコンテストが出来なくなったのにニコニコ笑顔で、困ちゃったわね!!です。腰がすわっているというか?余裕というか?私の思考能力の範中に無い大人物です。それだけでも唖然とさせられた私という小人物ですが、まだまだいました大人物。
ベルギージャッジ陣のトップリーダー・ベタージ女史です。動物愛護団体や政府関係者などへ電話を入れまくり、トラック完全ストップの中、7ケ国約35台の馬運車を入国させました。前日私の泊まっているホテルの前の交差点もトラック完全ストップストライキで、強行突破しようとしたトラックを組合員が体をたてにストップさせ、ナイフでスペアタイヤをパンクさせてストップさせるのを見ていましたので、世界をリードするジャッジ、ベタージ女史の実力を思い知らされました。本当にすばらしいステキな大人物でした。日本の関係者の多大な支援で実現し、ありがとうございました。レイコニュートン・ベタージ女史お二人の大人物振りには本当に驚かされました。これからも世界の馬術振興のご協力お願いします。ありがとうございました。
第4話 乗馬指導者の見本
2001年2月全乗協のご支援ご協力のおかげで2年続けてウェストファーレン協会のプロ乗馬講師の指導を受ける事が出来ました。その時の話です。昨年はあまりの実力差でショック状態のため、あまり指導が解りませんでしたが、今年は少し慣れてきました。昨年は500年馬に乗っても彼女に近づけないと思いましたが、2年続けて指導を受けましたら、100年あれば近づける気がしてきました。それは、彼女の指導力のおかげです。我々の実力はあまりにも低過ぎて彼女には気の毒な事で、申し訳無く思います。
彼女の指導は、ほめて、ほめて、ほめて、生徒の注意を自分にむけさせながら、ほめて、ほめて、ほめて、良くなる為の技術を教え込み、ほめて、ほめて、技術を教えていきます。生徒も馬も2〜3日でめきめき良くなっていきます。本当にすばらしいです。私はいつも怒鳴りながら技術を教えていますので生徒は聞く耳を持っていないのか?身も心も頭脳もブロックされているのか?上級者にするのに何年もかかってしまいます。馬の調教も数ヶ月かかってしましますが、彼女が2〜3日乗った馬はメキメキ良馬になりますし、輸入したての馬が少しだけハートナーバスになっていましたが、彼女が10分くらい乗っただけでハートリラックスになりました。本当に素晴らしい乗馬指導者です。
人の心、馬の心を良く理解し、礼儀正しいステキな乗馬指導者です。ご指導ありがとうございました。全乗協のはからいで2年連続で講習会が出来た事に感謝します。
第5話 ヤングライダーの姉
2000年9月中旬ベルギーのCDIにサポーターとして同行した私は、ほとんど面識のなかった今回日本チームのコーチ役で、遠征コーディネーターの女性と知り合うことが出来ました。彼女は、若いころアメリカで総合馬術の修行をされた方で、今では審判として活躍されている人です。学生の海外遠征には通訳とコーチを兼ねて度々同行し、学生のお姉さんとして、お母さんとして、チームのまとめ役として大活躍しておられます。
ベルギーは、とても良い天気に恵まれていました。練習2日間私の息子は見慣れないシャツを着ておりました。「そのシャツどうした?」と聞きますと「昨日汗をかいて着替えがなかったのでコーチがくれた」と言っておりました。2日間も汗をかいた息子に「こんな時の為に2枚用意してあったから、これもあげるから使いなさい。返さなくていいからね!」と優しくしてくれていました。すばらしいステキなコーチが日本にもいました。私にはとてもできない心遣いです。私もいつか日本の馬術に恩返し出来る人間になれるものなら、なってみたいと思いました。ありがとうございました。
実は、日本には数多くの有能な世話役の人材はいます。理事の中にも、大会実施本部やコースビルダー人の中にも有能な人材はいます。世界的にも決してひけを取らない有能な人達が数多くいます。しかし残念ながら、学生馬術競技運営技術の延長線上で馬術競技会を開催しています。近未来ホースフェスティバルとして日本の馬術競技会が繁栄できますようお祈りします。
第6話 ミス ハノーバー
2000年9月ベルギーCDIーY−J−Pでのお話です。
ミスハノーバーとは、ドイツのハノーバー地方の王女様で、ベルギーのレイコニュートンさんの厩舎に馬とトレーナーを預けてみえて、今回のCDIにトレーナーを貸し出して我々の朝晩の送り迎えのドライバーとして、又、観光案内役として大活躍し、映画俳優のような美男子でチャーミングなソミュール乗馬学校卒のフランス人を我々日本チームの為に気持ち良く、接待させていました。しかしまたもやトラブル発生で、レンタルホースが不調で日本チームが困っていたら、気持ち良く自分の馬を追加貸し出しして頂きました。大会初日、私の息子が夕方の表彰式の時息子の馬の馬主さんが帰ってしまっていた為、各自馬馬具庫の鍵がかかっていた為、表彰式に装鞍できないので困っていると、すかさず私の馬具を使いなさいと言って自分のグルームに鞍、ハミ、白肢巻を馬装させ、気持ち良く貸していただきました。使い込んではありますが、すばらしく手入れがしてあり、傷一つないピカピカの馬具です。そこまで大事にしてる馬具を見ず知らずの日本人にすかさず気持ち良く貸し出せる人間の大きさに感動しました。Myトレーナー、Myグルームを2頭程度のMyホースの為に雇い入れてあり、あまりにも心も生活も優雅すぎて、私は感動の毎日でした。私もほんの少しでも人間の器が大きく、出来る物ならしなければならないと心底思いました。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
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